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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Lesen Sie 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.259 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

、じつは彼女とは深間に入らないで死の前後まで何となく交わっていただけだった。いや当然深くなるべきのが、妙な外れ方をしてしまい、そのまんま一生をおわってしまったのだった。男女の間にはどうかするとこうした場合があるものである。ところで今これを書きながらふと思い出したのだが、私が彼女と吹き込んだ時代はたいていどこのレコード会社もいまだいわゆる喇叭吹き込みだった(ビクターへ吹き込む頃になってやっと各社とも今日の電気吹き込となった)。マイクの吹き込みは楽だが、喇叭の方は吹き込んでいる後ろから時々文芸部の人に子供が写真を撮される時のよう頭を喇叭の中へ押し込まれたりまた引き離されたりして決して愉快なものじゃない。先代正蔵君、金五楼君は私と相前後して吹き込んでいたからもしこの一文を読んでくれたら当時の吹き込み室の有様をなつかしく想起してくれるだろうが、思えば私は喇叭吹き込みの最終期から電気吹き込みの黎明期にかけて関西のレコード界へ登場活躍していたのである。この掛け合い吹き込みの宣伝写真で私のパートナーは支那服姿で三味線を弄してと書いたが、じつは彼女、三味線はペンともツンとも鳴らせなくて、ほんとうの吹き込みの時は下座の老女が弾いてくれ、私はその絃で新内や大津絵を歌った。