Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Lesen Sie 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.259 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

けだし、あまりいい女じゃない。

だのに、このおでこのしゃっぽ、ひどいひどい浮気者で、以前は芝の蒲団屋の娘だったとかかみさんだったとか、蒲団屋のかみさんだけにやたらに誰とでも寝たのかもしれないが、この間死んだ伯鶴、先代小円朝、今の金語楼、等々まだまだそのほか大正末から昭和へかけての講談落語界には有名無名の関係者がたくさんあった。

E師は、敢然とこの多情なおでこのしゃっぽの旦那に納まったのであるが、その旦那たるにもまたちゃんとひとかどの理屈がついていた。

「あの女があまり哀れであるから私は関係を続けている。私のような一方の人士の情涙を彼女が受け入れれば、自らその性格も変わるであろう」

って、変わりゃしないよ!

なにしろ全然大真面目の、いとど重々しい越後訛りで、こう言うのだからおかしかった。

論より証拠、おでこのしゃっぽの依然変わらなかった証拠には、E師が定まるパトロンとなったのちも、彼女はちょいちょい浮気をした。そしてばれた。

一日、とうとう堪忍袋の緒をきらしたE師は、彼女を拉して竜泉寺あたりの風雅な宿屋へと出かけた(ああ、その頃の台東区竜泉寺には、いまだ美しい蓮田があり、葭切が鳴き、アベックに好適な水郷だった!)。