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Japanische Klassiker mit Furigana

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かんえいぶどうかがみ

寛永武道鑑

直木 三十五

Lesen Sie 寛永武道鑑 (かんえいぶどうかがみ) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.633 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

討てば――?)

戸田の家中で、槍をとっては、霞の半兵衛と、綽名されている桜井であった。

(討たれても、わしは、見苦しくは、負けまい。立派に勝負して、御前試合へ出た者のみが強いか、出ぬ者でも強いか――天下には、わし以外にも、こんな噂をされて、口惜しがっている師範役が、多いであろう。その人々の為にも、わしは、又五郎に助太刀してやろう。いいや、助太刀をするのでは無い。荒木と勝負をするのだ。同じ二百石同士の腕を競べるのだ)

もう暮れかかろうとする町の中を――冬の初めとて、金華山から、山嵐の吹いてくる中を邸の方へ、急いだ。

(妻が不憫だが、仕方が無い。武士の意地だ。これこそ、本当の、武士の意地だ――人には云えぬ、半兵衛一人だけの、だが、我慢のできぬ意地だ)

半兵衛の、頭の中は、熱を持っていた。我慢のしきれぬ、不快な力が、身体中に、溢れてきていた。

(明朝にでも、立ちたい。一刻も、我慢がならぬ)

と、感じた。だが、邸の門が、黒々と見えると共に

(女房が、驚くであろうな)

と、思って、胸の中に、固くつかえてくる物のあるのを感じた。

三

女房の、里恵は、黄昏近いほの明りの縁側に出て、何か縫物をしていた。