Japanische Klassiker mit Furigana
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ちいさなねじ
小さなねじ
小川 未明
Lesen Sie 小さなねじ (ちいさなねじ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.280 Zeichen · 5 Bildschirme
「どうして、とびましたでしょうね。」
「こうして、毎日、幾度となくかけたり、はずしたりするからゆるんだにちがいない。いまに正坊が起きてきたら、さがしてもらいましょう。」と、おじいさんは、それまで新聞を見ることをあきらめなさいました。お母さんも、しばらく、火鉢のまわりや、畳のすきまなどを見てさがしていられましたが、とうとう見つかりませんでした。
「火鉢の中へ落ちたのではないでしょうか?」
「いや、火鉢の中へは入らないと思うよ。ころころところがった音がしたから。」と、おじいさんは、また身のまわりをおさがしになっていました。
「正ちゃん、早くいらっしゃい。」と、お母さんは、顔を洗っていた、正二くんをお呼びになりました。正二くんは、家内じゅうでいちばんだれよりも目がよかったからです。正二くんは、さっそくきました。
「どうしたの。」
「おじいさんの眼鏡のねじが、どこかへとんだから、よく探しておあげなさい。」と、お母さんが、いわれました。
「どんなねじなの、おじいさん。」
正二くんは、おじいさんの持っていられた眼鏡を自分の手に受け取って、片方についているねじを見ました。それは、小さな、平らな頭に溝のついているものでした。