Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちいさなねじ

小さなねじ

小川 未明

Lesen Sie 小さなねじ (ちいさなねじ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.280 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

おじいさんは、朝起きると、火鉢に当たりながら、もうそのころ配達されている新聞をごらんになっています。これは、毎朝のことでありました。

今日も、早く起きて火鉢の前にすわっていられました。外ではうぐいすの声がしていました。

「だいぶ春らしくなったな。この分では、もうじきに桜の花が咲くだろう。」と、独り言をしながら、眼鏡をかけ直して、新聞をひろげていられました。おじいさんは、お年のせいで、眼鏡がなくては、すこしも新聞がお読めになれないのでありました。そのうちに、おじいさんは、急にあわてて、眼鏡をはずして、手であたりをなでまわしながら、なにかさがしていられました。

「おじいさん、どうなさったのですか?」と、正二のお母さんが、これを見て、おききなさいました。

「いや、眼鏡のねじが、どこへかとんでしまってな。」と、おじいさんは、おっしゃいました。

「ありませんか。」と、お母さんは、すぐにそばへきて、いっしょになって、探しなさいました。

「なにしろ、小さいものだから、ちょっとわからないだろう。」と、おじいさんは、片方のつるがはずれて、かけられなくなった眼鏡を持ちながら、困った顔つきをしていられました。