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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちいさなこんじきのつばさ

小さな金色の翼

小川 未明

Lesen Sie 小さな金色の翼 (ちいさなこんじきのつばさ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.563 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

最初燈台の屋根に止まろうとしましたが、そこはひじょうな雨風であって、小さな鳥は、吹き落とされてしまったのでした。小鳥は、地面の草の葉の上に落とされると、がっかりとしてしまいました。そして、草の葉のうちへもぐり込むようにして、この怖ろしい夜をともかくも明かそうとしたのでありました。

暴風と雨は、いつまでもやみませんでした。ちょうど、闇の中を明るく照らす、燈台の一筋の光を奪い合って、それをもみ消してしまって、天地の間に、いっさいの光をなくしてしまおうとしているように、暴風と雨とが力を惜しまずに、燈台のガラス窓を目がけて突進していました。

また、波は、この島全体を隠してしまおうとするように、そして、なにもかもいっさいを真っ黒な大きな海の口へ、のみ込んでしまおうとするようにみられたのでした。

小鳥は、一夜じゅうまんじりと眠ることができませんでした。体じゅうは寒く、冷たくなって、翼は傷ついて自由に動くこともできませんでした。そのうちに怖ろしい夜がほのぼのと明けかかったのであります。

翌日になると、いくらか風は静まり雨もやみましたけれど、空を見ると雲ゆきは乱れていて、やはり島の海岸を打つ波音は高かったのでありました。