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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちいさなこんじきのつばさ

小さな金色の翼

小川 未明

Lesen Sie 小さな金色の翼 (ちいさなこんじきのつばさ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.563 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

小鳥は、一日じっとして、昨夜からの怖ろしかった思い出にふけり、疲れた体を休め、傷ついた翼をくちばしで直していました。そのうちに、この日も暮れてしまったのであります。

三日めの朝のことでありました。太陽は、美しく波の間から上りました。そして、白い燈台の建物は喜ばしそうに輝きました。海の上は穏やかで、やがて日の光が高く上ると波は、いっそう美しく閃いて、前日までのものすごさはどこへか消えてしまい、帆船や、小船や、汽船は海の上に浮かんで、空はよく晴れわたったのでありました。

小鳥は、やっと元気を快復して草の蔭から、外へ飛んで出ました。すると、そこは、花園になって、いろいろの花が、青に、紫に、紅に、黄に、咲いていたのでした。小鳥は、はじめて自分は花園に休んでいたのを知りました。日の光は、あらしの跡の花園をいたわって、柔らかな光で照らしていました。そして、花は、この光によみがえってみられました。

小鳥は、まるで夢を見るような気がいたしました。どうして、自分は、こんなところへくることができたろう? もし、ここにあの燈台がなかったら、おそらく、このものすごい、暗い、うず巻く波の中へ落ちて死んでしまったろうと思いました。