Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme
とまことの父は自分でなく、菱川重信という立派なお人で、どうかそのお父さまの仇磯貝浪江を討って下されと涙ながらに正介が説いて聞かせている。「ええか、今にその浪江という奴に出会したら、この刀で横腹抉って父さまの仇ァ討たんければなんねえ、ええか、(中略)こんなに錆びているだが、このほうが一生懸命ならこれだって怨は返せる、己、助太刀するから親の敵を、ええか、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」という風にである。
間髪を容れず、そこへ当の浪江が入ってくる(赤塚在に二人がいると聞き、すでにおきせは狂死した後だし、いっそ今のうち二人を討ち果たして一切の禍根を除こうと決心してやってきたからである)。そうして抜く手も見せず斬り付けてくると「葺下しの茅葺屋根ゆえ内法が低いから、切先を鴨居へ一寸ばかり切り込んでがちり」。
正介は「坊ちゃまそら敵だッ」と仏壇の陶器の香炉を打ち付ける、灰が浪江の両眼に入る、ここぞと正介は「樫の木の心張棒で滅多打ちに腰の番」を三つ四つ喰わした。「不思議やこの時まだ五歳の真与太郎でございますが、さながら後で誰かが手を持ち添えてくれますように、例の錆刀を持ちまして」