Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしスケッチ
小酒井不木氏スケッチ
国枝 史郎
Lesen Sie 小酒井不木氏スケッチ (こさかいふぼくしスケッチ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.809 Zeichen · 12 Bildschirme
氏が私には休火山に見える。
春が来たので最う大丈夫、氏がどんなに窓を開けても、風邪を引かれる気遣いは無い。一層繁く訪問しよう。ラ・ルビアを喫うことによって、書斎を煙だらけにした処で、これも窓から出て了う。氏を大して苦しめもしまい。だが精々三十分ぐらいで、お暇しようと思い乍ら、氏の書斎へ通ったが最後一番可い椅子へ腰を下ろし、四時間ぐらいたてつけに喋舌る、この私の不作法には、済度しがたいものがある。但し如何なる場合でも、優秀なる人は優秀なるが為に、優秀ならざる人間に由って、受難の憂目を見るものである。氏と私との交際に於て――尠くも私の長座の為めに、氏の感ずる受難の如き、将しく夫れに相当しよう。で、私は云おうと思う。「私の長座を矯めようとするなら、氏よ、自分の体から、優秀なるものをお捨て下さい」と。「罪の一半は氏にもあります」と。