Japanische Klassiker mit Furigana
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
Lesen Sie 尾崎士郎短篇集 (あきかぜとはは) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.032 Zeichen · 216 Bildschirme
私(筆者)は当時の憲兵隊内の事情を多少知っているとともに、中野の取調べにあたったといわれる大西某という中尉に召喚され、まったく意味のないようなことを強引に、一つの事実としてつくりあげ、憲兵以外の人間はことごとく国賊であるという認識の上に立って行動する人間のいることを知って驚嘆した。
嘘のような話であるが、憲兵政治の辿りついたところは、海軍を除外した陸軍の絶対性と憲兵中心の政権確立である。
おそらく、「中野正剛の自裁は、憲兵隊で、虚構の告白を強いた時に決したのであろう。中野君の遺書に、「決意一瞬、言々無滞、欲得三日閑、陳述無茶、人ニ迷惑ナシ、」というのを思い合されるのである」(緒方竹虎氏の言葉)。
私は死に臨んで中野正剛が頭髪を染めたということを、余裕ある武士の古風な、たしなみとして特にしるしておきたいと思う。