Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
坊主の辺から肩までは、ひどく急な雪の壁で三方をめぐらされている。眺めているととても登れそうにも思われない。しかし登りだすと、どうにか登れてくる。肩に上ると雪は急に硬くなる。そしていままで大丈夫楽に登れると思った槍の穂が氷でとじられていることが判ってくる。
試みにアックスでステップを切ると金のような氷が飛ぶ。もちろんその上に二寸ぐらいの新雪があった。どうしてもこれからは、ロ-プとアックスとクリーパーものである。これが氷ばかりなら大いに楽なのであるが、岩がところどころに頭を出しているので、ステップが切りにくい。岩と氷のコンクリートである。
五分おきぐらいに、頂上の辺から氷と岩が落ちてくる。これは温度によるのであろうから好天気の日は多いと思う。肩から非常に時間を要する。私は小槍の標高より少し上まで行ったが、それで考えると登り二時間は大丈夫かかると思う。
肩から上下五時間をとっておく必要がある。各自がアックスを持っていなくてはいけない。アイスクリーパーは外国製のものでなければ安心はできない。夏の雪渓に用いるものなら無い方がよかろう。金のような氷に、足駄をはいて歩くようなものだ。