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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

Lesen Sie 山の憶い出 上 (ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 284.014 Zeichen · 565 Bildschirme

Aozora Bunko

夏の秩父奥山

私の此文が若し幸にして何等かの参考ともなれば本懐の至りである。

〔註〕茲に附記して置きたいことは、私等は初めて甲武信岳に登る時案内者を同伴しただけで、其他は単独若しくは二、三人で案内も人夫も雇わずに遂行して、幸に無事に済んでいるが、最近秩父の山や谷を探る度数が重なるに連れて、益其奥深いのに驚嘆している。好晴の日は言わずもがな、若し運悪く途中で霧か雲にでも捲かれると、思いの外の大困難に遭遇しないとも限らない。若し案内無しで登られるような場合には、天候は勿論、其辺の用意は尤も肝要である。

「●梓山の戦場ヶ原と蟻ヶ峠」のキャプション付きの写真

●梓山の戦場ヶ原と蟻ヶ峠

夏の秩父奥山

明治四十五年七月二十三日より二十七日まで。

飯田町――塩山――川浦――雁坂山――破風山――木賊山(雲切山)――甲武信岳――梓山――三国峠――中津川――両神山――小鹿野。

明治四十二年の十月、南日君と二人で秩父の栃本から十文字峠を踰え、梓山に下って其処から初めて甲武信岳へ登った時のことである、金峰山と国師岳との間は縦走されているにも拘らず、国師岳と甲武信岳との間は誰もまだ縦走を試みた人は無いようである。