Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あずさがわのじょうりゅう

山岳紀行文集 日本アルプス

小島 烏水

Lesen Sie 山岳紀行文集 日本アルプス (あずさがわのじょうりゅう) von 小島 烏水 (こじまうすい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.795 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

ことなく、胸壁の上に印せられるので、この鳥形が見え初めると、農にかかるから、農鳥山の名を獲たともいう、殊に晩春から初夏へかけての鳥形は、実に分明なるものであるという、「農鳥」というのは、鶏の義であるそうだが、事実残雪は、鶏とは見えない、無風流な農夫は、自分に説明して、シャモの雄ン鳥の立っているようで、段々雪が融けると、尾が消え、腹がられ、耡のような形をして、消えてしまうと語った、白い鳥は消えても、注意して見ると、岩壁厳かめしい赭色の農鳥は、いつ、いかなる時でも、おそらく山が存在する限りは、見えているだろう。(あるいは農鳥というのは、農鳥山の麓近い沢に、雪の消えた跡へ、黒く出る岩で、卵を三つも持って、現われるという、言い伝えもあるそうだ。)

山の雪が動物の形態となって消え残ることは、何か因縁話があるのかは知らぬが、殊に中央日本の山に多いようである、自分の知った限りでも、前記の蝶ヶ岳、白馬、大蓮華の外に、先ず東海道から見た富士山の農男(馬琴の『覊旅漫録』巻の一、北斎の『富嶽百景』第三編に、その図が出ている、北斎のを茲に透き写す、これで見ると、蝶や農鳥は、雪がその形をする