Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎゅうじん
山月記・李陵 他九篇
Lesen Sie 山月記・李陵 他九篇 (ぎゅうじん) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.608 Zeichen · 84 Bildschirme
あるいは地を叩き、あるいは対者の竹を打ち、エイサッサ、エイサッサと景気のいい掛声をかけつつ、廻り廻って踊る。外の環と内の環とが入違いに廻るので、互いに竹を打合わせる相手が順次に変って行く訳だ。時に、後向きになり片脚を上げて股の間から背後の者の竹を打つなど、なかなか曲芸的な所も見せる。撃剣の竹刀の撃合うような音と、威勢のいい掛声とが入り交って、如何にも爽やかな感じである。
北西離島のものは、皆、仏桑華や印度素馨の花輪を頭に付け、額と頬に朱黄色の顔料を塗り、手頸足頸腕などに椰子の若芽を捲き付け、同じく椰子の若芽で作った腰簑を揺すぶりながら踊るのである。中には耳朶に孔を穿ち、そこへ仏桑華の花を挿した者もある。右手の甲に、椰子若芽を十字形に組合せたものを軽く結び付け、最初、各人が指を細かく顫わせて、これを動かす。すると、たちまち遠くの風のざわめきのような微妙な音が起る。これが合図で踊が始まる。そうして、掌で以て胸や腕のあたりを叩いてパンパンという烈しい音を立て、腰をひねり奇声を発しつつ、多分に性的な身振を交えて踊り狂うのである。
歌の中でも、踊を伴わないものは、全部といって良い位、憂鬱な旋律ばかりであった。