Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎゅうじん
山月記・李陵 他九篇
Lesen Sie 山月記・李陵 他九篇 (ぎゅうじん) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.608 Zeichen · 84 Bildschirme
その題名にも、すこぶるおかしなものが多い。その一例。シュック島の歌。「他人の妻のことを思わず、己が妻のことを考えましょう。」
夏島の街で見た或る離島人の耳。幼時から耳朶を伸ばし伸ばしした結果らしく、一尺五寸ばかりも紐のように長く伸びている。それを、鎖でも捲くように、耳殻に三廻ほど巻いて引掛けている。そういう耳をしたのが四人並んで、すまして洋品店の飾窓を覗いていた。
その離島へ行ったことのある某氏に聞くと、彼らは普通の耳をもった人間を見ると嗤うそうである。顎の無い人間でも見たかのように。
また、こういう島々に永くいると、美の規準について、多分に懐疑的になるそうだ。ヴォルテエル曰く、「蟾蜍に向って、美とは何ぞやと尋ねて見よ。蟾蜍は答えるに違いない。美とは、小さい頭から突出た大きな二つの団栗眼と、広い平べったい口と、黄色い腹と褐色の背中とを有つ雌蟾蜍の謂だと。」云々。
※(ローマ数字5、1-13-25)
ロタ
断崖の白い・水の豊かな・非常に蝶の多い島。静かな昼間、人のいない官舎の裏に南瓜の蔓が伸び、その黄色い花に、天鵞絨めいた濃紺色の蝶々どもが群がっている。