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Japanische Klassiker mit Furigana

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かわへふなをにがす

川へふなをにがす

小川 未明

Lesen Sie 川へふなをにがす (かわへふなをにがす) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.426 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

少年は、去年のいまごろ、川からすくいあみで、ふなの子を四、五ひきばかりとってきました。そして、庭においてあった、水盤の中に入れました。ほかにも水盤には、めだかや、金魚がはいっていました。

「けんかを、しないだろうかね。」と、少年は、心配しました。

「入れ物が、大きいから、だいじょうぶだろう。」と、友だちがいいました。

赤い金魚、黄色なめだか、うすずみ色をした、ふなの子は、思い思いに泳ぎまわっていました。まだ小さいから、こんな中でも広い世界と思うのか、満足するように、べつに魚どうしで、けんかをするようすも見えませんでした。

その後、雨のふる日もあったし、また、月の照らす晩もありました。そのうち、秋になり、冬となって、だんだん水が冷たくなると、しぜん魚たちは、元気がなくなって、下の方へ沈んでいました。

「兄さん、ずいぶん魚が、すくなくなったね。」と、弟が、庭へ出ると、いいました。

ともかく、寒い、水の凍る冬をこし、あたたかな春になるまでに、生きのこったのは、わずか五、六ぴきしかありません。その中に、ふなが二ひきいました。

「強いやつばかり、のこったのだな。