Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひだりぎっちょのまさちゃん

左ぎっちょの正ちゃん

小川 未明

Lesen Sie 左ぎっちょの正ちゃん (ひだりぎっちょのまさちゃん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.766 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、ヨシ子さんが、じゅず玉のまんなかを通すように、注意しましたけれど正ちゃんは、きわめて不器用でした。

この間に、あちらの往来をチンチン、ガンガンと鳴り物をならして、ちんどん屋がとおりました。三郎さんも、ヨシ子さんも、いってみたかったのだけれど、正ちゃんが、いっしょうけんめいで、じゅず玉をとおしているのでゆくことができませんでした。

そのつぎには、カチ、カチと拍子木を鳴らして紙芝居が、原っぱへ屋台をおろしたのです。

たくさん子供たちが、わいわいと集まってきました。ヨシ子さんも、三郎さんも、我慢がしきれなくなって、とうとう、そっちへかけ出していってしまいました。

しかるに、正ちゃんだけは、そんなことも耳にはいらないように、じゅず玉をとおしていました。

じゅず玉の輪ができ上がると、正ちゃんはよろこんで躍り上がりました。

「できたよ、ヨシ子さん、できたよ!」

じゅず玉の輪を頭の上でふりまわしながら、みんなのいる方へ、自分もかけてゆきましたが、ふと、なにを思ったか、正ちゃんは、かけるのをやめて、立ち止まりました。

「僕、これを、うちへ持っていって、お母さんや、お姉さんに、見せてやろうかしらん。