Japanische Klassiker mit Furigana
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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
Lesen Sie 差別の根源を考える (ぞくほうしこう) von 喜田 貞吉 (きたさだきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.985 Zeichen · 289 Bildschirme
みちで偶然顔見知りの人に遇いはせぬか、雑談のついでにも困った問題に触れはせぬかと、常に戦々兢々として、寝ても、覚めても、少しも心の安まる暇はありません。親戚故旧と書信の取り遣りをするにしても、懇意な友人を訪問するにしても、常に犯罪者が警官の目を忍ぶよりも、より以上の苦心がいるのです。そこでたいていの人は、ために神経衰弱になってしまう。あるいは何かの拍子で、その素性が暴露れて、折角築き上げた営業の基礎をも、空しく棄てねばならぬことになるのです。なんたる悲惨なことでしょう。
また部落の子供が教育を受けるとする。幸いにそれが、大部落であって、部落内に独立の小学校がある場合ならば、無邪気な子供はなんにも知らずに、のんびりとこれに学ぶことができますが、もし一般民の子供の間に交じって、教育せられる場合には、子供心にも自然と肩身狭く感じて、いじけてくる、中には父兄の使嗾によって、かえって盛んに自尊心を高ぶらす者もあるやに聞きますが、しかもその裏面において、いっそう気の毒な心の底のあることを、考えねばなりません。しかしながら、ともかくも今日では、普通教育にはそうひどい差別もなくなりましたが、さらに進んで中等学校に入学し、専門学校以上の学校に学ぶとなりますと、境遇を同じにする仲間の少いのと、生徒自身にも世間の事情がだんだん