Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
きょうあすにでも、晴れの式をあげるようなことをいって、女をだましたのだ。外眼にも、竹女はあの男の手足であった。すべていうがままになって、男のためには何でもしたのです。何もかもささげたのだ。病を押してまで働いて、金をみついだ。
すると、もうこれ以上いつわっておけぬところまで来て、男が打ちあけたのです。じつは、じぶんには、江戸に妻があって、正式に夫婦になるわけにはいかぬという。そう聞かされても、竹女はあきらめきれずに、やはり、取る金を、右から左に男にやっておったものだが、そのうちに男は、江戸から遊びに来ておったおせい様とやらいう町家の女隠居とねんごろになって、それとも夫婦約束をしたとわかって、若竹は、何もいわなかった。くびれて、死んでしもうた」
「まあ――?」
「その磯屋五兵衛を、あんたのような潔げな女が相識の模様でかばい立てしようとは、思わなんだ」
「あなた様は、その、若竹さまとやらおっしゃる方を、お好きだったのでございますか」
「うむ」
「それから、その男の方は、どうなすったのでございます」
「おせい様と江戸へ舞いもどったと、聞き及んだ」
「あの人が、磯屋のお店を買いとったお金は、そうしてできたのでございますか」