Japanische Klassiker mit Furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme
往々にして下女にも劣る。尤も是は少し他に用事も有ったから、其用事を兼ねて私は絶えず触れていたが、どうしても、どう考えて見ても、是では喰い足らん。どうも素人の面白い女に撞着って見たい。今なら直ぐ女学生という所だが、其時分は其様な者に容易に接近されなかったから、私は非常に煩悶していた。
馬鹿なッ! 其様な事を言って、私は女房が欲しくなったのだ。
五十
人生の研究というような高尚な事でも、私なぞの手に掛ると、詰り若い女に撞着りたいなぞという愚劣な事になって了う。普通の人なら青年の中は愚を意識して随分愚な真似もしようけれど、私は其を意識しなかった。矢張私共でなければ出来ぬ高尚な事のように思って、切に若い女に撞着りたがっている中に、望む所の若い女が遂に向うから来て撞着った。
それは小石川の伝通院脇の下宿に居る時であった。此下宿は体裁は余り好くなかったが、それでも所謂高等下宿で、学生は大学生が一人だったか、二人だったか、居たかと思う。余は皆小官吏や下級の会社員ばかりで、皆朝から弁当を持って出懸けて、午後は四時過でなければ帰って来ぬ連中だから昼の中は家内が寂然とする程静かだった。