Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme

Aozora Bunko

「阿母さん阿母さん」、と雪江さんは私が眼へ入らぬように挨拶もせず、華やかな若い艶のある美い声で、「矢張私の言った通だわ。明日が楽だわ。」

「まあ、そうかい」、と吃驚した拍子に、今迄の奥様がヒョイと奥へ引込んで、矢張尋常の阿母さんになって了った。

「厭だあ私……だから此前の日曜にしようと言たのに、阿母さんが……」といいながら座敷へ入って来て、始めて私が眼へ入ったのだろう。ジロジロと私の風体を視廻して、膝を突いて、母の顔を見ながら、「誰方?」

「此方が何さ、阿父様からお話があった古屋さんの何さ。」

「そう。」

といって雪江さんは此方を向いたから、此処らでお辞儀をするのだろうと思って、私は又倒さになって一礼すると、残念ながら又真紅になった。

雪江さんも一寸お辞儀したが、直ぐと彼方を向いて了って、

「私厭よ。阿母さんが彼様な事言って行かなかったもんだから……」

「だって仕方がなかったンだわね。私だって彼様な窮屈な処へ行くよか、芝居へ行った方が幾ら好いか知れないけど、石橋さんの奥様に無理に誘われて辞り切れなかったンだもの。好いわね、其代り阿父様に願って、お前が此間中から欲しい欲しいてッてる彼ね?」