Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Lesen Sie 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.544 Zeichen · 161 Bildschirme
な訳です。万事がそういう調子なのですから、真に遊びになります。しかも舟は上だな檜で洗い立ててありますれば、清潔この上なしです。しかも涼しい風のすいすい流れる海上に、片苫を切った舟なんぞ、遠くから見ると余所目から見ても如何にも涼しいものです。青い空の中へ浮上ったように広と潮が張っているその上に、風のつき抜ける日蔭のある一葉の舟が、天から落ちた大鳥の一枚の羽のようにふわりとしているのですから。
それからまた、澪釣でない釣もあるのです。それは澪で以てうまく食わなかったりなんかした時に、魚というものは必ず何かの蔭にいるものですから、それを釣るのです。鳥は木により、さかなはかかり、人は情の蔭による、なんぞという「よしこの」がありますが、かかりというのは水の中にもさもさしたものがあって、其処に網を打つことも困難であり、釣鉤を入れることも困難なようなひっかかりがあるから、かかりと申します。そのかかりにはとかくに魚が寄るものであります。そのかかりの前へ出掛けて行って、そうしてかかりと擦れ擦れに鉤を打込む、それがかかり前の釣といいます。澪だの平場だので釣れない時にかかり前に行くということは誰もすること。