Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Lesen Sie 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.544 Zeichen · 161 Bildschirme
またわざわざかかりへ行きたがる人もある位。古い澪杙、ボッカ、われ舟、ヒビがらみ、シカケを失うのを覚悟の前にして、大様にそれぞれの趣向で遊びます。いずれにしても大名釣といわれるだけに、ケイズ釣は如何にも贅沢に行われたものです。
ところで釣の味はそれでいいのですが、やはり釣は根が魚を獲るということにあるものですから、余り釣れないと遊びの世界も狭くなります。或日のこと、ちっとも釣れません。釣れないというと未熟な客はとかくにぶつぶつ船頭に向って愚痴をこぼすものですが、この人はそういうことを言うほどあさはかではない人でしたから、釣れなくてもいつもの通りの機嫌でその日は帰った。その翌日も日取りだったから、翌日もその人はまた吉公を連れて出た。ところが魚というのは、それは魚だからいさえすれば餌があれば食いそうなものだけれども、そうも行かないもので、時によると何かを嫌って、例えば水を嫌うとか風を嫌うとか、あるいは何か不明な原因があってそれを嫌うというと、いても食わないことがあるもんです。仕方がない。二日ともさっぱり釣れない。そこで幾ら何でもちっとも釣れないので、吉公は弱りました。