Japanische Klassiker mit Furigana
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いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
Lesen Sie 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.103 Zeichen · 121 Bildschirme
そうすれば、子供が生れる。そんなことを、S新聞社のN女史が一生懸命に私に教えてくれている夢でした。おかしな夢だ、など苦笑しながら、うつらうつらしてました。と、電話の鈴。私は、鉄路のほとりだろうと思いました。ところが、それは、九時すぎ、会社へ行った兄からだったのです。小母さん。私は、昨夜、書きかけていた、公園での出来事を後まわしして、私の家庭のことを、ここで詳しく説明する必要があるようです。前にもちょっと書きましたが、家庭のこと、これは、私を死にいたらしめる、やはり重要な原因の一つなんです。
小母さん。私の家庭は、多くの人達から羨望された家庭なんです。ところが、そこに住んでいる私達兄妹は、どこを羨望されるのか、わからぬ位。いや、たしかに貧しくないと云うことは、羨望される一つの要素かも知れませんが、とにかく、もっと具体的に、話をつづけましょう。兄からの電話は、今夕、会社へ来てほしいと云うことでした。私は、行けたら行くという返事をしました。電話が終ってから、私は両親につかまってしまいました。たくさん、たくさん、書くことがあって、整理が出来ません。私はペンをおいて、太陽を暫くみて居りましょう。