Japanische Klassiker mit Furigana
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いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
Lesen Sie 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.103 Zeichen · 121 Bildschirme
翌朝、二十六日、私はこちらから、京都へ電話しました。彼は出た後でした。もう電話がかかるか、もうかかるかと、その日一日、いらいらしてました。かかりませんでした。私は彼に、その朝、郵便も出していたのです。家で、あなたからの電話を教えてくれなかったため、会えなかったということを。そして私は、一刻も早く会いたいということ。一日中一しょにいたい。私は鉛筆ではしり書きしました。二十四日の日は神戸へかえって一人でのみあるき、そうも書いたのです。それは行為としてはいつわりだったでしょう。でも私は一人としか思えません。その一人は嘘でない筈です。二十六日一日中、鉄路のほとりからは何の連絡もありませんでした。彼がいそがしいことを知ってます。だから、電報も電話も手紙を書く時間さえないのだろうと解釈しようとしました。さて、その日、朝電話がないので大阪へゆこうと思いましたが、兄が、朝家を出る時、もうかえらない、とか死ぬんだとかくちばしって出て行った為、家の中は大騒ぎ。私が夕刻兄をたずねて、兄をひきもどす役をおおせつかっていたのです。仕方ありません。私は大阪行を断念していました。