Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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つよいたいしょうのはなし

強い大将の話

小川 未明

Lesen Sie 強い大将の話 (つよいたいしょうのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.007 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

四

四

また、すごすごと、大将はきた路をもどらなければなりませんでした。

そのうちに、いつしか、その日も暮れかかったのであります。すると、あちらから、おじいさんが、つえをついてきました。大将はそのおじいさんを呼び止めて、自分は大将であるが、都へ帰ろうと思って道に迷って、二人の女たちに路をきいたら、みんなうそをいったが、それはどういうものだろうと問われたのであります。

おじいさんは、つえにすがって、背を伸ばしながら答えました。

「年老った女は、母親であって、その子供が戦争にいって、死んだのを深く悲しんでいるからでありましょう。」と答えました。

「そんなら、娘は……。」と、大将は問われました。

おじいさんは、

「その娘は、結婚して、まだ間もないのであります。それを夫が戦争にいって、死んだのを深く悲しんでいるからでありましょう。」と答えました。

おじいさんは、大将に、都にゆく路をていねいに教えました。大将は、今度は、まちがいなく都に帰られました。そして、高い位に上りましたが、大将は、また一面において人情にも深かった人で、死んだ人々に同情を寄せられて、ついに大将の職を辞して、隠居されたということであります。