Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
亭「へえ」
文「いよ/\明日(あす)は見物に出掛ける所存だ、これは誠に少々だが、お茶代じゃ」
亭「へえ、有難う存じます、併(しか)し旦那、明日はまだ沖合が何(ど)うでございましょうかな」
商「あ、これ/\主人、旦那が往(い)こうと仰しゃるのに何(なん)だ、入らざるお世話をして、引込(ひっこ)んで居れ」
亭「へえ/\、旦那お支度をなさいまし、随分お支度を……」
と心ありげに立ち去りました。文治はそれと悟り、蛇(じゃ)の道は蛇(へび)とやら、此奴(こいつ)を楷子(はしご)にしたらお町の様子が分らぬ事もあるまい、また敵(かたき)の様子も知れるであろうと十分に心を用いて、翌日船に乗込む事に取極めましたが、これぞ文治が大難に逢うの基(もと)でございます。
二十八
さて文治は船頭を二人雇うて乗出しますると、
舟子「旦那、心配しなさるな、私(わし)らが二人附いていりゃアどんな風でも大丈夫でがす、陸(おか)を行くよりも沖の方が宜(い)いくらいで、やい吉(きち)い確(しっ)かりしろ」
吉「よし、やッ、どっこいさア」
だん/\漕(こ)いでまいりますと、俄(にわ)かに空合(そらあい)が悪くなりまして、どゝん/″\と打寄する