Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

今此の島に流罪の身になって来た罪人だ、仔細を聞いた其の上で共々(とも/″\)味方になってやろう、業平橋の文治という者だ」

と聞いて囚人(めしゅうど)は顔と顔とを見合せて、少しく怯(ひる)みました様子でございます。先に立ちたる二三の者は、

「やア旦那様か、始めてお目にかゝります、予(かね)てお名前(なめえ)は聞いて居りましたがあなたが業平の旦那様ですか、道理で腕に応(こて)えがあると思った、仔細というは外(ほか)でもない、少し訳があって此の島の取締り役人を敲(たゝ)き殺し、一同死ぬ気でございます」

文「その又取締が如何(いかゞ)いたした」

罪「日頃罪人一同の喰物(くいもの)の頭を刎(は)ね、剰(あまつさ)え年(ねん)に二度か三度のお祭日(まつりび)に娑婆飯(しゃばめし)をくれません、余り無慈悲な扱いゆえ、三人の総代を立てゝ只管(ひたすら)歎願(たんがん)いたしました処が、聞入れないのみか、上役人(かみやくにん)の扱いに不服を唱えるとは不届千万(ふとゞきせんばん)な奴だと云って、その三人を庭の樹(き)の枝に縛(くゝ)り上げ、今日で三日半ほど日乾(ひぼし)にされて居ります、たとい悪党にもせよ其の三人を助けなきゃア浮世の義理が立ちません、何(ど)うぞ業平の旦那様、此の儘我ら一同をお通しなすって下せ