Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こころのめ

心の芽

小川 未明

Lesen Sie 心の芽 (こころのめ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.922 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで考えていた彼は、おそるおそる手をさしのべたのでした。

「うまくいったぞ!」と、見ている人の中から、いったものもあります。

しかし、あまり鳥が美しいので、つかまえる手がにぶったか、指先が、尾にふれんとした瞬間、急に鳥は、おどろいて飛び立ちました。そのとき、正吉のからだも、いっしょに木からはなれて、空でもんどり打ち、地上へと落ちました。

「鳥には羽があるが、人間にはないものを、なんで、手づかみができるものか。」と、こんどは、見ていた人々は、口々にののしりながら、気を失った子供のところへ駆けつけました。そして、だき起こして介抱するやら、親たちを呼びにいくやら、あわてふためいたのであります。

この村には、専門の医者がありませんでした。内科と外科を兼ねた頼りげないものしかなかったので、治療にも無理があったか、正吉の折れた右脚は、ついにもとのごとく、伸びずにしまいました。それから、不具となった少年は、友だちからばかにされたり、わらわれたりしたのであります。

彼は、ろくろく学校へもいかず、早くから、町の縫い箔屋へ弟子入りして、手仕事をおぼえさせられたのでした。