Japanische Klassiker mit Furigana
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme
小松はそんなことは知らないから、夢中になって決闘しているうちに、われともなく幕に凭れかかったので、そのまま窓からころげだしたというわけなのですが、運悪く窓の下は御影石の車寄せだったので敷石で頭をうち割ってしまったのです。
さっそく近所の病院へかつぎこみましたが、なかなかの重態で、四日ばかりは生死の境を彷徨し、一時ははっきりと絶望と宣告されました。それでもどうやらすこしずつもちなおし、あやうく命だけはとりとめましたが、敗血症脳炎のためにとうとう精神に異常をきたし、郊外のなんとかいう脳病院へ入院したということでしたが、その後、生きているのか死んでいるのかいっこう消息をきかぬようになってしまいました。
すばやく手をうったので、この事件は公にならずにすみましたが、この事件のために気勢をそがれたかたちになり、新劇研究会は解散してしまいましたが、それからしばらくしてから、あるところでこの話が出たとき、その日の見物の一人だった友人が、
「あのとき、阪井のクローデアス王が王座から降りて下手の幕のうしろへ入ったがあれはなにをしに行ったのかね」
と、ふとそんなことをいいました。