Japanische Klassiker mit Furigana
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かいだん
怪談
平山 蘆江
Lesen Sie 怪談 (かいだん) von 平山 蘆江 (ひらやまろこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.551 Zeichen · 7 Bildschirme
二回とも二百人以上の人が集まって凄みも何もなかったくらいである。
それを残念さに、私の宅の第三回目というのを極く限られた少数で、而も女ばかりを集めてやった。電灯を消して月のあかりで、話していると、月に照らされる私の顔と私の目の光りが凄いと云って女たちはキャッキャッと騒いだ。そしてこれは成功した。
この上怪談の凄味を出すには、お寺の本堂がよかろうという人もある、けれども私は、それよりは古い女郎屋の二階などがよくはないかと思っている、とはいえ、怪談会の会場に提供してくれるような奇特な女郎屋は今の東京にはあるまい。
何百となく聞いた怪談の中、私が凄いと思ったのは、芥川龍之介氏に聞いた、西洋の怪談が一つ、それは、紐育か倫敦だったかの尤も繁華な町の真昼間一寸の間、人通りの絶えた時、ある人が町角を何の気なしに曲ったら、曲り角でぱったり出逢した人があった。
「や失礼」といいながらよく見ると、打つかった人は、自分自身と寸分ちがわぬ男であって同じように「や失礼」と云い捨てフッと消えたという話。
それから市川八百蔵が伊豆の大島で見たという話が一つ、それは、水死人の着物を物干竿にかけて置いたら、その着物ののばした両袖に手首がだらりと下って、襟かたのところに房々とした髪の毛が垂れて見えたという話。