Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かなしいごかい
悲しい誤解
豊島 与志雄
Lesen Sie 悲しい誤解 (かなしいごかい) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.139 Zeichen · 23 Bildschirme
不思議と、父の姿も姉の家の義母の姿もすべて老人たちの姿は心に写らない。老人と若い者とは縁が遠いのであろうか。いや、老人はなにか生活的にしっかり根を下しているのだ。若い人々こそ、将来の長い生涯が不安定で、頼りなく憐れなのだ。若いサラリーマンは憐れだ。生活的に自立していない人々が、世の中になくならないものか。
ちきしょう。私はコップをスタンドの上にとんと叩いた。
「もう一杯。」
「そんなに……悪酔いしますよ。お盃になさいよ。」
みさ子が言い、さよ子が用をして、銚子と盃を私のところへ出し、にこっと笑った。
私に思いやりを寄せてるのだ。すると、私も憐れなのであろうか。ばかな、彼女たちの方こそ憐れじゃないか。戦争未亡人だの、女工上りだの、いくら取り澄したって、こんなところに働いていて、どこに拠りどころが、頼りどころがあるのか。
「ねえ、みさ子さん、さよちゃんもよ、こんなところやめちまえよ。」
「あら、どうして?」
「いいことを教えてやろう。やきいも屋を初めるんだ。」
「やきいも屋……。」
みさ子は珍らしく笑った。
「今年は、さつまいもが沢山出来てるんだぜ。あり余るほど出来てる。