Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆかいなきょうしつ

愉快な教室

佐藤 春夫

Lesen Sie 愉快な教室 (ゆかいなきょうしつ) von 佐藤 春夫 (さとうはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 10.276 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

たらしいが、いつの間にか前と同じぐらいの数が集って来て、今もやはり七匹ぐらいは教室に住んでいる。

こんなことになったのは、クラスにE子というとても犬の好きな子がひとりいたためである。E子はとても愉快な子で、逗子から通学していて、家は製薬会社の社長とかいうことであるが、E子は言うところでは、

「『うちの薬は利かないらしいわ。でも病気になるとうちではすぐお医者を呼んで、お医者の薬ばかり飲んで、うちの薬はちっとも飲まないのですもの』

ですって。学科はとても優秀なのよ」犬が好きで、うちでもドロシーという名の犬を飼っているという話であった。ドロシーとはいい名ねとみんなが言うと、

「いい名でしょう」とE子は得意で「わたしがつけたのよ。――わたしのあとをよちよちとつけて来て、どろんこの脚ですたすたと家のなかへ這入り込むと、玄関でいきなりおしっこをして、それっきりどう追ってみても出て行かないし、かわいい小犬だし、宿無しでしょう、無理に追い出すのもかわいそうだから飼ってやることにして、わたしが名をドロシーとつけてやったのよ。一年半ほどいたが、この間ジステンパーで死んだから。