Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あいどくさっかについてのだんぺん
愛読作家についての断片
平林 初之輔
Lesen Sie 愛読作家についての断片 (あいどくさっかについてのだんぺん) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.173 Zeichen · 5 Bildschirme
私は、探偵小説は、手にはいるものは、見さかいなく、好きで読みますけれども、誰と言って、特別に好きな作家は、まずありません。
コナン・ドイルは、今でもそうとう面白く読めますが、いささか千遍一律なのが鼻につきます。数ヶ月前、本誌〔『新青年』〕の増大号にのった長編小説などは、どうも感心しませんでした。ことに、印度あたりから、超自然の力をもった僧侶をひっぱりだしてきて手品の種を明かすなどは、全くまたかという感じしか与えません。印度といえばコナン・ドイルの印度に関する知識はよほど深いようであるが、あまりに、それが神秘化されすぎていて、読者にアナクロニズムの幻覚を起こさせるきらいがあります。
フランスのある批評家(たしかフランスだと思ったがまちがっているかもしれない)が、コナン・ドイルの refugee という、フランスのユグノーのことを書いた小説を批評して、コナン・ドイル、ひいてはイギリス人がフランスの歴史をまるで知らぬといって批難しているのを見ましたが、狭い海一つへだてたフランスの歴史でさえそうだとすると、東洋のことに対する西洋人の知識などはどうも怪しいと判断するのが当然でありましょう。