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Japanische Klassiker mit Furigana

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わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

Lesen Sie 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.728 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

だぶちんというのは私の家でつかわれる、私の綽名だった。誰が付けたのか判らないが、私の家内より外につける人がいないから、多分、家内がそうつけたものであろう、子供達は私の前でも平気でだぶちんといい、私もだぶちんの意味はよく判らなかったが、背丈が低いのでちんちくりんのちんを取ってそう言ったものらしいが、だぶの意味が通じなかった。肥っていないし、だぶついているわけではない、ただ何となくだぶの感じがあり、ちんはちんであるから、呼びよいようにだぶちんと言ったものらしい。信夫はこのだぶちんの綽名を面白がって、私の口真似をし咳払いをして見せ、怒った時と、ふんという無関心の状態の折の真似をして、だぶちんの真似事は何でも演ってみんなを笑わせ、自分も笑うことを愉しんだ。彼は笑うことが生きている真中にいる人のように、よく愉しく笑う男であった。

もちろん、私のいないことは家庭の祝祭日だったから、にわかに彼が来ると活気づいて、まず好物のよせなべというものを始めるのだ。私はよせなべとか、ぎゅうなべとか、お寿司やごもくは大嫌いだった。ご飯にいろいろな曖昧な物をまぜることが、非純粋の食物になるので一さい、そういう物は作って貰わなかった。