Japanische Klassiker mit Furigana
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あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme
隊の進んで行ったあとの道路は、ちぎられた青葉若葉が乾いた路の上に、烈しい子供の悪戯のあとをのこして散らばっていた。
私だちは空地の草場に輪をつくって、「ガリマ」に拠って得た果実をみなに頒けっこをするのであった。そして、みな子供らしい白い足を投げ出して、わいわい言いながら、極めて自然らしい遊びにふけるのだ。いろいろな家の果実がそれぞれ異った味覚をもっていて、子供らはそれを味い分けることが上手であった。
私もやはり裏町を歩くと、何処の杏がうまくて、あそこの林檎が不味いということを良く知っていた。「ガリマ」隊が陣取っていると、そこらに遊んでいた女の子供らも、みな言い合わしたように集ってくるのであった。
「君らにも分けるよ。みな二つずつだよ。」
などと言って、にこにこしている少女達にみな平等に分け与えることも、いつもの例になっていた。女の子らはややはにかみながらも、「ガリマ隊」のなかに兄さんなどもいるので、みな親しく分けてもらって、隊をはなれて遊ぶのであった。
いつごろからそういう風習があったのか知らないが、それは決して不自然なところがなく、また非常に悪びれたところが、見えなかった。