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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるしょうじょのしまで

或る少女の死まで 他二篇

室生 犀星

Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme

Aozora Bunko

「『新声』ですか。まだ来ていませんよ。来たらおとどけいたします。」

などと、本屋の小僧は、まるで私の詩が没書にでもなったような冷たい顔をして言った。私はそのたびに、

「あ。そう。」と、きまり悪くそそくさと帰った。

そんな日は私は陰気に失望させられていたが、その夜が明けると、もう朝のうちに本屋へ行って「新声」が来ているかどうかということを確めないと、落ちついて室にもいることができなかった。私は本屋の店さきに立って、新刊雑誌を一と通りずっと見渡して、まだ着いてないことが判っても、もしも荷がついてまだ解かないのではなかろうか(そんなこともあったのだ。)などと思って、一度問い訊して見なければ気がすまなかった。

「君。『新声』はまだ来ないかね。」と言って私は赤くなった。

「今お宅へとどけようと思っていたところです。お持ちになりますか。」

「あ。持って行く――。」

私は、雑誌をうけとると、すぐ胸がどきどきしだした。本屋から旅館の角をまがって、裏町へ出ると、私はいきなり目次をひろげて見た。いろいろな有名な詩人小説家の名前が一度にあたまへひびいてきて、たださえ慌てている私であるのに、殆んど没書という運命を予期していた私の詩が、それらの有名な詩人連に挟まれて、規律正しい真面目な四角な活字が、しっかりと自分の名前を刷り込んであるの