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Japanische Klassiker mit Furigana

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そうわ

挿話

徳田 秋声

Lesen Sie 挿話 (そうわ) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.544 Zeichen · 53 Bildschirme

Aozora Bunko

「お茶をいれましょうか」

「そうね。何んだかんだと言って、毎日菓子ばかり食っているね」

「ほんの少ししかあがらんじゃありませんか。このごろはそれでもよくあがるけれど」

「辰之助もよく食べるね」

「あの人は何でもや。来るたんびに何かないかって、茶棚を探すのや。お酒も好きですね」お絹は癖で、詰まったような鼻で冷笑うように言った。

「今でもやっぱり遊ぶのかね」

「どうやら。家へあまりいらしゃらんさかえ。前かって、そうお金を費ったという方じゃないですもの」

道太は嫂たちが騒ぐのに対する「弁解だな」と思った。

「ただあの人はああいう人ですから、どこでも知っているんですわ。それに妓たちにもてる方や。今は男ぶりもちょっと悪るなったけれど。若いとき綺麗な人は、年取ると変になるものや。でもなかなか隅っこにおけんのや。何しろ胡蝶さんが、あの人に附文をしたんですさかえ」

「胡蝶は僕も一番芸者らしい女だと思う」

「神田で生れたんですもの。なかなか気前のいい妓や。延若を喰わえだして、温泉宿から電報で家へお金を言ってこようという人ですもの。ああいうのが芸者でしょうね。どうして腕っこきですよ。