Japanische Klassiker mit Furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
これで、暗さの必要だった、二つの理由が判ったであろう。
兄に似て聡明過ぎるほどの妹よ。
憫然なお前は、それが罅の入った聡明さだということに気付かなかったのだね。
兄は、ようやくにして、語るべきことを不十分ながら語り得た感じだ。兄は、匕首に刺し貫ぬかるる思いをして、我妹が、殺人者たることを指摘せねばならぬ破目に堕ちたのだ。
詛われてあれ。
私は、お前の手紙の嘘を発見すると、直ちに在京の某友人を煩わして、旬日に渡り、お前の行動を監視せしめた。そして知り得たのは、お前が、最賀と二人、ひそかに大森の待合へ、既に事件前から事件後へかけて、十数回出入しているという事実だった。お前の言葉を借りるならば、地下に眠る漆戸が、額の傷口から垂れる血を満面に浴びて、犯人の名前を指摘する時、真先きにひれ伏すべき者がなんとお前自身だったではないか。
お前の愛人は、佐治でなくて、最賀だったのだ。恐らくは、最賀を同居せしめたのも、彼との悦楽に耽るためだったろう。そしてそれは、間もなく良人漆戸の看破するところとなり、もはや猶予出来ずに、この戦慄すべき犯罪に着手したものだったろう。