Japanische Klassiker mit Furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
その年も、やがてもう、あと十日ばかりしか残っていなくなった或る寒い日のこと――。
この日、伯太郎は幼稚園が休みであったので、朝からずっとお家にいたが、パパちゃんは十時頃に学校へ出て行き、パパちゃんがいなくなると間も無くして、佐々沼の小父さんが訪ねて来た。
例の通り、ママちゃんはこの小父さんと一緒に二階のお部屋へ行ってしまって、どんな面白いお話があるのか、いつまで経っても降りては来ない。伯太郎は初めのうち、三輪車に乗って、お庭で温和しく遊んでいたが、やがてそれも飽きてしまった時、お居間で人形さんを負んぶしていた露子のところへやって来た。
「ねえ、隠れん坊しない」
「隠れん坊、ええ、ちてよ」
「ときやはどこへ行ったの?」
「伯二ちゃん連れておんもへ行ったわ」
「そう。そいじゃ仕方がないんだねえ。露子さんと二人っきりで始めようよ」
露子は、まだジャンケンが、うまく出来なかったので、二人っきりでジャンケンをすると、きまって露子の負けになった。
「露子の鬼、ちまんないわ」
と露子はいったが、それでもすぐにお居間の壁の方へ向いて眼を塞ぎ、その間に伯太郎は、抜足差足お納戸へ行って、そこの押入れへ潜り込んだ。