Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しなまいのふくろ

支那米の袋

夢野 久作

Lesen Sie 支那米の袋 (しなまいのふくろ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.357 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

イイエ。そんな六箇敷い話じゃないの。それあステキに面白い……トテモ恐ろしい恋愛の話よ。ヤングはその方の学者だって、自分でそう云っていた位だわ。

……ええ……そのヤングは軍艦が浦塩に着くと間もなく、このオブラーコの舞踏場へ遣って来て、一番最初に妾を捉まえて踊り出したの。そうしたら妾の身体が、ヤングの半分位しかなかったもんだから、一緒に来た士官や水兵さん達が、みんなでワイワイ冷やかして、ピューピュー口笛を吹いたりしたの。……そうしたらヤングも一緒になって笑いながら、妾をお人形さんのように抱き上げて、この室へ逃げ込んだと思うと、妾の内ポケットから鍵を取り上げて扉をピッタリと掛けてしまったの。……その素早かった事……でもその時は、妾が店に突き出されてから、まだやっと二日目位だったし、男ってどんなものか知らない位だったもんだから、ホントウにビックリしてしまって、一生懸命ヤングの軍服の胸に獅噛み付いていたわ。だけどヤングは、この室で二人切りになると、トテモ親切に妾を慰めてくれたのよ。落魄男爵の娘から、こんなレストランの踊り子にかわった妾の身の上話を、シンカラ同情して聞いてくれたり、お料理やお菓子を色々取ったり、お酒をいくらでも飲んでくれたり、お金を持っているだけ、みんな置いて行ってくれたりしたので、妾ホントウに嬉しかっ