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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

「わたしどうしてあそこでばかり遊ぶのかお母さまにおわかりになる、わたしもうすっかり癖になってしまったんですもの。へんですかしら。」

「お前のような年ごろには気に入りの遊び場所があると、そこばかりで遊ぶものなんだよ、お前もきっとあそこが気に入っているのでしょう。」

「ええ、おさかなもいるし……。」

「そう、おさかなもね。」

お俊はきよ子の心持ちには触れぬことにした。それにしてもこんな小さい魂にこれほど叮嚀な用意深い、又、自分だけで楽しんでいるような世界があろうとは思えなかっただけ、きよ子の早熟した妄想とでもいうものに、或る不思議な因縁をかんじた。

「それにあそこにいると、毎日、山の上へ来る雪が昨日よりか広がってゆくのが分るの。晩にねるときに明日はどれだけになるだろうと思っていると、手のひらくくらいに見えたのが、もう二倍くらいになって見えるんですもの。早いものね、しまいに、あれがみんな真白になるわね。」

「え、もうすぐよ、しまいには山肌がみえなくなるほど白くなってしまうんですよ、ほらずっと奥の方にある山があるでしょう。そして兜のような形をしているのが一番さきに白くなるんです。