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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばけものやしき

文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会

柳川 春葉

Lesen Sie 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (ばけものやしき) von 柳川 春葉 (やながわしゅんよう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.305 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

時には、私にもあまり好い気持がしなかったが、何分安値くもあるし、賑かでもあったので、ついつい其処に居たのであった。

すると、秋の或月の夜であったが、私は書生一人伴れて、共同墓地の傍に居る知己の家を訪ねた、書生はすぐ私より先きに帰してしまったが、私が後からその家を辞したのは、かれこれ十一時近い頃であった、何分月が佳い晩なので、ステッキを手にしながら、ぶらぶら帰って来て、表門へ廻るのも、面倒だから、平常皆が出入している、前述の隣屋敷の裏門から入って、竹藪を通抜けて、自分の家の庭へ出ようとした、四隣は月の光で昼間のようだから、決して道を迷うはずはなかろうと、その竹薮へかかると、突然行方でガサガサと恰も犬でも居るような音がした、一寸私も驚いたが、何かしらんと、月光を透して行手の方を見詰めると、何も見えない、多分犬か狐の類だろう、見たらこの棒でくらわしてやろうと、注意をしながら、四五歩前に出ると、またガサガサ、此度は丁度私の家と隣屋敷との境の生垣のあたりなので、少し横に廻って、こっそりと様子を窺うと、如何も人間らしい姿が見えるのだ、こいつは、てっきり盗賊と思ったので、思切り大声を張上げて「誰だ!」