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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばけものやしき

文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会

柳川 春葉

Lesen Sie 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (ばけものやしき) von 柳川 春葉 (やながわしゅんよう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.305 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

と大喝一声叫んだ、すると先方は、それでさも安心した様に、「先生ですか」というのだ、私はその声を聞いて、「吉田君かい」というと、「はい、そうです」答えながら先方は此方を向いて来て、二人が近寄ってみると、先刻帰した書生なので、「君は、一躰如何したのだ、僕は盗賊だと思ったよ」と笑いながら云うと、吉田は実に不思議だといったような顔をして、「先生、僕は今実に酷い目に会いましたよ」と云いながら語るのを聞くとこうだ。

先刻、八時頃先方の家を出て、矢張この隣の裏門から入ったが、何しろこんな月夜でもあるし、また平常皆が目表に竹の枝へ結付けた白い紙片を辿って、茶席の方へ来ようとすると、如何したのか、途中で道を失って、何時まで経っても出られない、何処をどう歩いたものか、この二時間あまりというものは、草を分けたり蔓に絡ったりして、無我夢中で道を求めたが、益々解らなくなるばかり、偶然先方に座敷の燈が見えるから、その方へ行こうとすると、それがまた飛んでもない方に見えるので、如何しても方角が考えられない、ついぞ見た事のない、谿谷の崖の上などへ出たりするので、自分では確に気は付いていた