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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.659 Zeichen · 372 Bildschirme

Aozora Bunko

利家は、こんどの佐々異変を、すぐ書面にして、秀吉に報告しておいた。

その九月中旬の日附から、考え合わせると、秀吉は、まさに小牧の難攻に逢着して、いったん大坂にひきあげて後、また軍を催しては、美濃、尾張へ出動する一方、ひそかに丹羽長秀に旨をふくめて、徳川方へそれとなく、和睦の肚があるかないか、あたりをつけていた頃であった。

すぐ秀吉からも、戦捷を賀す返事が来た。

そして、使者の口をもって、

「小牧の戦況も、決して御心配はない。まずまず今年中には片づこう。そして、明年に、自身、北陸の鎮めにも参るつもりでおるから、ここのところは、佐々が何をしようと、無事を守って、ゆめ、みだりに兵馬をうごかし給うな――」

と、ことづけさせた。

なお、秀吉は、

「このたびの事があって、なおなお御辺のお心がよくわかり、筑前も、いかばかりか、うれしゅう存ずる。ついては、さきにお預り申しておる御息女は、乳母を添えて、お国元へおとどけする」

と、利家から大坂へやっておいた七ツほどの息女を、即日、父の膝へ返してよこした。

なお、特筆すべきことは、その秀吉直筆の書面の中にも、

(――奥村助右衛門尉、粉骨を尽して働き、堅固に持ちこたえられた由)