Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.659 Zeichen · 372 Bildschirme
これは、数正を見る者の、通念にさえなっている。
そもそもは、同僚間の嫉妬が、禍いの芽だったには違いない。
数正が、家康の代理として、初めて、秀吉に接したのは、天正十年、秀吉が、山崎の合戦に大勝し、つづいて柴田勝家を、柳ヶ瀬に破った後である。
賀使として、伯耆守数正は、大坂へ赴き、徳川家重宝の初花の茶入れを――家康から秀吉へ贈る――歴史的な使命を勤めた。
こういう使いは、たれでもやりたいことだった。たれが選ばれるか、未発表のうちは、誰もひそかに、自分を候補の第一においている。
家康は、この使いを、重視したにちがいない。
臣下中最高の者をそれに選んだ。これは数正に、決定的な君寵を飾った。のみならず彼は、大坂新城に出向いて、秀吉からは大もてにもてた。
滞在の予定日数も、秀吉にひきとめられて四日も延び、いわゆる「いかい、お気に入り」をうけて帰国した。――その帰るにも、さまざまな贈り物をうけたという。
落選組の口はうるさい。
(伯耆どのは、人蕩らしの名人といわるる秀吉から、すっかり甘いお土砂をかけられて、ほくほく帰られたそうな)
この頃からもう、対数正感情が、同藩中に、根をおろしていた。