Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.659 Zeichen · 372 Bildschirme

Aozora Bunko

まあまあ、大安心して、あの男の暮したいように、一しょに暮しを楽しむがいい。――といって、やきもちが悪いとはいわぬぞ。ほどよいやきもちは、せいぜいやって、夫婦の味も、濃くするがいい)

と、かえって自分が、たしなめられた経験がある。

これにコリて、かの女は、以来つつしみを心がけ、良人のその方面のことは、天下第一の大目に見る女房となっているつもりであるが――近頃はすこしハメが外れかけているのではないか――と、やはり女ごころは、時々、穏やかでない日もある。

茶々姫のことも、その一つだが、先頃、小牧の帰りには、また、於通とかいう、氏素姓もさだかでない一少女を、しかも流浪児みたいなのを、戦場から拾って帰り、これも二の丸か、三の丸におこうとしたので、

(そう、あなたからして、ふしだらをお示しになっては、いくら奥の締まりをお命じ遊ばしても、もう私には、責任がもてませぬ。道ばたの浮浪の少女などをお城へお入れ遊ばすことからして、私には、あなたのお気もちが分りません)

と、かの女も抗議し、それには老母も、一しょになって、秀吉をたしなめた。

秀吉は、このふたりには、一さい、服従主義である。