Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.320 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

彼の使命は、西国から輸送される軍需船を、大坂の海口で封鎖するにある。

毛利方では、堺の浦に忽然と出現した一船団を、当然にすぐ探知していたが、

(一夜作りの織田の水軍、何ほどのことがあろう)

と、多寡をくくって、相かわらず、九鬼船隊の視界のまえを、悠々と、兵糧や武器を満載して舟行していた。

(やらせておけ。やらせておけ)

右馬允嘉隆は、時を計っていた。そしてその年七月の烈風の夜――毛利方の大船団が大坂港へはいったのを見とどけると、

(こよいこそ)

と、舳艫をしのばせて襲いかけた。

――九鬼右馬允は九艘の大船に、無数の小舟を相添へ、山のごとく飾りたて、敵船まぢかく寄せつけ、やにはに大鉄砲をいちどに放ち懸る。

と、当時の記録に見える。「山のごとく飾り立て」とあるのは船楼や艫に、旗幟だの鑓や熊手を植えならべて進んで行ったものであろう。

この夜、風浪が高かったので、碇泊中の西国船は各※(二の字点、1-2-22)、船と船とのあいだに繋綱をとりあい、また海泥に深く碇を下ろしていた。

たちまち一艘が火災を起した。すわと、抗戦に立ち向ったときは、ほかの船にもあちこち飛火が移っていた。