Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme
わたしはその方との打合せでほっとした。カーテンのうしろの卓には、お客もあったであろう、二階の階段の下には、一かたまりになって美麗な女たちもいた。いつまでも硝子戸を後にして立っているわたしの背は、歩道からまる見えであると思うと、厚かましい気がしてならなかった。
さてわたしは此処で、明日にうつるまえに一筆しておかなければならないのは、お鯉を書こうとするに、その人の近事をあまりしらなすぎる。わたしはナショナルで応待した婦人を、店の商業の方には、すこしも関係のない、子たちの家庭教師であろうと、勝手にそう思っていた。あとで人にはなすと、『都新聞』を読まないのかと言われた。わたしは『都新聞』を読んでいなかったので困ったが、お鯉さんの妹で、大変強かりもののおかみさんが、帳場を一切処理しているというから、その婦人でしょうと、その人は言った。勿論それはあとで書くことと前後して、わたしも妹御だと知ったあとゆえ驚きはしなかったが、わたしはこれから、この奇しき姉妹と卓をかこんで、打解けた物語をしたあらましを書いて見よう。
四
その日は前の日と違って、雨がかなり激しく降っていた。