Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme
ものも間違えば間違うものだ」
というような事を言ったりしたのは、家の自動車もやめてしまおうと、自分の最愛な細君へ警戒をしたという莫迦らしさとおなじで、女流のなかでさすがに立派な意見だと頷かれたのは、与謝野晶子女史と平塚らいてう氏であった。山川菊栄女史はどういう風に見られたか、それは残念ながら私は見なかった。
らいてう氏は、
……それと同時にあらゆる階級の中で最も因襲と伝統との尊重され、旧思想、旧道徳が今もなお頑固に根を張って、人間本来の真情は生命なき形式のもとに押し込められている上流貴族の家庭において、偶々こういう事件が起ったということは非常に意味深いことで、私はむしろ彼ら頑迷なる上流社会の人々をして、その生活――殊に彼らの家庭生活の上に反省せしめ、かくして彼らをして覚醒しめる一つの機会を与えたものとして痛快にさえ感じております。全く芳川家はこの意味で、他の多くの貴族の家庭のために犠牲になったものだとも言えるでしょう。
晶子氏のは、
……しかし夫人が折角その肯定するところまで乗りだしながら、愛の肯定は即ち情死であるというより以上の思案を見出されなかったことは何より残念な、腑甲斐ないことでした。